Brand Guidelines & Brand Playbook for Enterprise Growth
「成長には痛みが伴う」という格言は、成長企業にも当然当てはまります。苦労なしに栄冠が手に入るのは稀なことです。健康な生命体同様、成功する企業なら、古いシステムが進歩し続ける新システムに置き換わる成長過程での困難は当たり前のことと言えます。
内部プロセスを見直すことなく現状に甘んじている企業は、予期せぬ障害で停滞期に陥る可能性があります。たとえば、従業員研修が不十分だと、新しいサテライト店舗の開業時に、来店者の扱いに四苦八苦するかもしれません。あるいは、カスタマー サポート担当者が不適切なトーンの通知を送信することで、クライアントの気分を害する場合もあります。それどころか、マーケティング チームの一員が笑えないユーモアを含むソーシャル メディア投稿を公開して、広報活動でのスキャンダルに発展する恐れさえあります。
拡大中の企業が失敗を犯す可能性は無限にあるため、経営陣が眠れる夜を過ごすのも無理からぬことでしょう。ただし、適度なツールとリソースで会社を育めば、ブランドは過剰に急拡大することなく、将来の試練に立ち向かう体力を養うことができます。
伸びしろのある会社にする
会社の成長計画に必ず必要な要素のひとつが、すべての部門や場所で従業員の足並みが揃うように周到に練り上げられたブランド プレイブックです。従業員数が少ないスタートアップ企業であれば公的活動や顧客とのやり取りに直接目を光らせることができるかもしれませんが、従業員数が2桁になると、現実的ではありません。そのため、多数のマネージャーの入社研修を実施し、新しいコミュニケーション ポリシーの下書きを作成する際は、明確でアクセスしやすい形で公開することが重要です。
従業員は多くの場合、印刷されたマニュアルやスライドショーによるプレゼンテーションを宿題の見直しと同様に気の進まないものととらえているため、積極的な関与は期待できません。デザインや双方向機能の制約を考えればやむを得ないことです。視覚と聴覚を活用する学習者にとって、これらの方式は情報を吸収するのに最適な方法ではありません。
動的なオンライン リソースを作成してブランド プレイブックを文書化すると、次の飛躍段階が見えてきます。この一見複雑に見えるプロジェクトも、Squarespace Enterpriseを利用すれば技術的な専門知識を必要とせずに、安全に実行に移すことができます。
オンライン ブランド プレイブックの掲載項目
オンライン ブランド プレイブックは法律、デザイン、コミュニケーション、アイデンティティに関するすべてのガイドラインのワンストップ リソースとなります。従業員が顧客をサポートする際にどのような調子で接しなければならないか、および典型的な要求や起こりうる問題にどのように対処すべきかを正確に規定します。
さらに、フォントやカラー パレットから、文法や句読点に関する指針まで、会社の個性とスタイルを明確にする属性を漏れなく文書にします。また、ブランドのミッション ステートメントとビジョン ステートメントも明確に打ち出します。
ブランド プレイブックの文章を動画やオーディオなどのマルチメディア ファイルで補完して、言葉では伝わりにくい内容も組み入れます。この方法は多様な学習方式をサポートするだけでなく、同僚が情報を伝えたり会社の目標を実行に移したりするのを見ることで、従業員向けポリシーを身近に感じられるようになり、学習事項の定着率が高まります。
会社の価値観を列挙したリストを読むよりも、会社の価値観を実践するためにチームメートがコミュニティでボランティア活動をする映像を見たくありませんか。会社が提携する慈善団体リストを作成するだけでは、慈善活動の受益者へのインタビューほどの説得力はありません。ですから、奉仕相手に関するストーリーを作成してみましょう。少なくとも1人の受益者をインタビューして、その受益者と交流する従業員をカメラで撮影できれば、自分の理念を伝え、理念への支持を呼びかける効果的な方法となります。
できるだけ、言葉で説明する代わりに視覚的に示しましょう。Squarespace Enterpriseのように動画の追加 操作を簡単にするプラットフォームはその達成に役立ちます。ブランド プレイブック サイト全体にドロップダウン メニューとリンクを含めるようにして、訪問者が各セクションをすばやく移動して、最も関連性の高いコンテンツに集中できるようにします。
結論
ブランド プレイブックの掲載内容にかかわらず、コンテンツにマルチメディアを活用して読者が双方向的な体験を楽しめるようにすれば、採用率を向上できます。ブランドのポリシーと個性を社内に根付かせないと、従業員は企業のビジョンに反するカスタマー エクスペリエンスを提供する恐れがあり、事業の成長をリスクにさらすことになります。
